新たな価値で、未来を照らす。

お知らせ

創業体験⑤ ~事業を始める前の失敗と気づき~

私の存在を誰も知らない

少し前の私なら、あなたが提供できること、あなたの売りはなんですか、と問われたら、私は国家資格である中小企業診断士の資格を持っています。長年の経験と中小企業診断士の資格を取得するために学んだ理論、手法を統合し、成果がでるまで支援させていただきます、と答えたでしょう。
しかし、中心顧客や仕事のスタイルのイメージができたいま、私の答えはこうです。
私は、ビジョンによる経営革新に現場で携わってきました。また、企画、経理から営業まで幅広い業務を経験してきました。中小企業診断士の資格を取るため体系的な理論、多様なスキルを身につけました。こうした強みを活かして、ビジョンによる経営革新を進めたい、優先課題を選択して実行に移したい、第一次産業と連携して新事業を展開したい、という3つのニーズを持つ兵庫、大阪の中小企業経営者に対して、短期、中期のコンサル目標を設定し、社外取締役・顧問として会社に入り込んで経営者と一緒に目標達成を推進します、と答えます。
ただ、こうした私の存在をいまは誰も知りません。

フェイスブックによる情報発信に頓挫する

顧客から選んでもらうためには、私の存在を知ってもらうことが必要だと感じた私は、そのための情報発信手段としてフェイスブックを考えました。フェイスブックは、お金がかからないし、工夫次第で情報発信効果が高いと言われています。そこで、フェイスブック未経験の私は、早速、地元の明石商工会議所が運営するパソコン教室でフェイスブックの基本を学びました。そして、フェイスブックを始めたまでは良かったのですが、発信できる情報はプライベイト情報ばかりで、経営コンサルタントにかかわる情報は何も発信できません。それもそのはずで、中小企業診断士の養成課程に通っていましたが、経営コンサルタントとしては何一つ活動をしていないのです。発信したくてもできるわけがありません。安易にフェイスブックに乗りましたが、発信できる情報は、実際に活動を始めてからでないと得ることができないことを、やってみて思い知りました。

ホームページの製作を決意する

フェイスブックに頓挫して、次に考えた情報発信手段がホームページでした。もちろん、自分のホームページを作るなど考えたことはありません。しかし、存在を知ってもらうためには、情報発信は不可欠でした。事業を始めるまでに用意できる情報発信手段はないかと考え、ホームページの製作を決めました。そして、ホームページの製作情報をネットで検索しましたが、情報が溢れています。製作金額もマチマチで、価格の幅があまりにも大きく、なぜそんなに差があるのか素人の私にはわかりません。安い費用で製作したいのは山々でしたが、安くても貧相なホームページは逆宣伝になると考えました。といって、そんなにお金をかけることはできません。どこに頼むか、迷いましたが、幸い、養成課程で学ぶ仲間にWeb製作に携わる信頼できる人がいました。結果を先取りしていえば、ホームページの製作のようなソフトな作業依頼は、信頼できる人にオーダーすることが最善だと思います。ともかく、製作費用は彼がいうまま「破格の値段」で一発了解し、ホームページの製作をお願いしました。そして、ホームページの製作を通して、顧客から選んでいただける要素をブラッシュアップしていきました。