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創業体験⑨ ~事業を始める前の失敗と気づき~

記憶に残る会社設立年月日を狙う

事業活動は、2020年(令和2年)4月からです。すでに時期は12月です。会計年度は、4月1日~3月31日にする線だと思いました。世間的にも官公庁の年度替わりに合わすメリットもあって4月1日から新年度にする企業が多くあります。ただ、養成課程は2月8日で終了します。養成課程の授業がなくなるので4月までかなり時間がとれます。その時間を使って業務運営面を整備し、中小企業診断士の認可がおりたらすぐ活動に入りたいと考えました。会社の設立登記が完了してからでないと手続きができない銀行口座の開設、税務署や社会保険事務所への届け出を済ませることにしました。1年は12月で終わり12月31日を決算日にしている企業もあります。それに令和2年は年頭から元号は令和。2020年東京オリンピック・パラリンピックも開催されます。いろんな意味で、令和2年、2020年は記念すべき年であり、令和2年1月1日~令和2年12月31日を創業初年度にするのも記念になります。消費税の2年間の免税期間はフル活用できませんが、決算日は12月31日、神戸地方法務局(本局)への登記申請は、官公庁の仕事始めの令和2年1月6日(月)大安にすることにしました。ですから、誠光パートナーズの会社成立の年月日は、令和2年1月6日です。元号が令和に改まってから設立した会社は数多いと思いますが、令和は5月1日からです。令和と元号が改まって1月の設立会社はありません。しかも仕事始めに申請し、登録されましたから、元号が令和になって設立月日としては最も早いことになります。

官公庁ホームページから最新情報を入手する

令和2年1月6日(月)神戸地方法務局(本局)に会社設立の登記申請をし、申請と引き換えに登記完了予定1月10日(金)16時と記したメモをもらいました。登記が完了したという連絡はないので完了を前提に、1月14日(月)に神戸地方法務局明石支局に出向き、法人カード、履歴事項全部証明書、印鑑証明書を入手しました。さて、これから、銀行口座の開設、本店所在地を管轄する明石税務署、兵庫県税事務所、明石市市民税課に会社設立を届けて、税金の手続きをします。どこも手続きは厳格です。必要書類、記入内容に齟齬があっては受付けてもらえません。二度手間は嫌なので、必要な添付書類や記入内容をネットで調べました。ここで私はネットから入手した情報に戸惑う体験をしました。それは、法定設立届出書の提出に際し、ネットで入手した情報が最新情報ではなかったことに起因しています。私が見たネット情報では、添付資料として出資者の名簿、設立趣意書、予想貸借対照表などを添付することになっていて、それぞれ記入例が掲載されています。しかし、税務署からもらった提出書類の中の添付資料の欄には、1.定款などの写し、2.その他しか書いてありません。調べてわかったことは、平成31年4月から、添付資料が大幅に簡素化されていました。ネット情報は便利ですが、官公庁の手続きや提出書類は、官公庁のホームページから最新情報を入手することが大切だと思いました。

事業活動の体制を整える

活動の拠点を明石にすることを決めてから本店所在地も明石と決めていました。ただ、仕事を自宅でするかどうかは、家内の意見を尊重しないわけにはいきません。といって、仕事場を外に借りると費用がかかります。本店所在地を自宅にすると定款作成までに新しい事務所を探す手間が省けます。電話やFAX、郵便受けが兼用できます。自宅を本店所在地にするメリットはありますが、自宅を仕事場に使うとなると、公私のけじめがつきにくいうえ、家内も私もお互いに気を使います。自宅を本店所在地にし、自宅から至近距離に仕事場を見つけるのが最も良い方法だと考えました。銀行口座を開設するとき、事務所はどこですか、看板はあがっていますか、ホームページはありますか、など事業を開始するための準備状況や実態面を尋ねられました。私は事務所は自宅、ホームページも完成していません。ですから説明はできなかったのですが、事業を始めるまでに、仕事場を決め、事業の形を整えておくことは、銀行をはじめ対外的な取引先の信用を得るうえで大切なことだと思いました。
その意味では、レンタルオフィスは有効だと思います。私も考えましたが、自宅の近くにありません。自宅の近くにこだわったのは、私の場合、本店所在地を自宅で登記したからです。当然、本店所在地の自宅に官公庁や銀行などから書類が届きます。その受け渡しを考えると自宅から離れたところに仕事場を構えると支障がでるかもしれないと思いました。そこで、自宅近くのワンルームマンションを探しました。築35年、18㎡のワンルームマンションを月額3万円で借りて2月16日から仕事をしています。自宅から徒歩5分です。
また、銀行口座ですが、1月14日に申し込み、取引口座は1月31日に開設できました。口座は開設できましたが銀行のWebサービスが利用できるようなったのは2月6日でした。神戸地方法務局に会社設立の登記を申請してからちょうど1ヶ月、銀行との取引体制がすべて整いました。