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自力で考える次の一手

ドクターⅩ ~外科医・大門未知子~

2012年から2019年まで6シリーズにわたってテレビ朝日で放映された「ドクターⅩ~外科医・大門未知子~」をご覧になったことがあるでしょうか。米倉涼子演じるフリーランスの外科医大門未知子が難手術に挑み患者の命を救う物語です。
決めゼリフは「私、失敗しないので」
私は、この物語が大好きで全シリーズ見ています。そして、コロナ禍によって苦しむ中小企業経営者の姿を目の当たりにして、この物語のある場面を思い起こしました。
この物語は、毎回、必ずと言っていいほど、手術中に想定外の事態が発生します。例えば、腫瘍の浸潤が予想以上に進行しているとか、予定していた術式だと血管を傷つけてしまい患者の命が危なくなるといったことが起こります。そこで、術式の変更が迫られるわけですが、ただでさえ難手術です。そこに想定外の事態が起こり予定の術式が出来なくなるわけですから、大門未知子の上司の大学病院の教授は「インオペ!インオペ!」と手術の中止を大声で指示します。
その時、大門未知子はどうするか、その場面をお伝えしたいのです。
なぜか。
それは、想定外の状況に直面し、インオペを指示されるなか、患者の命を救おうと懸命に考える大門未知子の姿と、想定外のコロナ禍によってこれから先の会社の行く末を必死に考える皆さまの姿が、私の中でオーバーラップするからです。

大門未知子が自分に言い聞かせる言葉

大門未知子の医者の師匠は、大門未知子が所属する神原名医紹介所の所長神原晶(岸部一徳)です。大門未知子は、神原晶のもとで海外の戦場やへき地で外科医としての腕を磨いてきたのです。そして、想定外の事態に直面した時、大門未知子は、師匠である神原晶の言葉を自分に言い聞かせるのです。

「出血から逃げるな!瞬きするな!立ち向かえ!点を探すな。全体を触るんだ!そして、落ち着け、落ち着け、深呼吸・・・・。次の一手を考えろ!」

私自身、過去に、想定外の事態に直面し、うろたえ、冷静さを失って周りに助けられたことがあります。また、尊敬する人の言葉を思い出し、勇気を得て前進し乗り切ったこともあります。
皆さまが、この言葉を、どのように受け止められるかはわかりません。
しかし、この先、避けられないことがあります。それは、コロナ発生以降、緊急融資、損失補填、費用の繰延や各種助成金・給付金など、一連の支援策への対応が済んだのち、次の一手は自力で考えなければならないということです。
私は、大門未知子が自分に言い聞かせたように、現実を直視し、冷静に、そして全体を見て、次の一手を考えたいと思います。そして、このコラムを通して、私の考えたこと、提案を発信したいと思います。

生まれ育った兵庫。
長年勤務した大阪。
愛する兵庫、大阪。
そして、一隅を照らす経営コンサルタントを目指して、何より地元、明石・神戸の中小企業経営者の皆さまにお役に立ちたい想いを込めて発信してまいります。
皆さまのご意見、ご提案をいただければ幸いです。

追伸
「ドクターⅩ ~外科医・大門未知子~」は、Netflixなどで見ることができます。